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2016-04-25 08:13 | カテゴリ:院内生活
(※断酒41日目/退院まであと2日)
 朝食前、昨夜のうちに米窪さんから借りていたバリカンで、前髪や揉み上げを整えてみた。何が変わるというものではないが、気分が変わる。

 午前9時半からの部屋ミーティングでは、飲酒欲求がテーマに挙がった。僕について言えば、少なくとも今の段階で欲求はないが、今後全く飲まないという確信はない。何だかんだと、情けないところだ。
 ミーティングの途中で、53号室に新しい男性患者が入院して来た。使用するのは平嶋さんが入っていたベッドだ。聞くところによると、この人もスリップ組らしい。
 さらに聞くところによると、今日はこのあともうひとり入院して来るそうだ。そして、これまでいろいろとお世話になった米窪さんが退院する。浅尾さんも今日の院長の回診で、退院が来月12日に決まったということだ。
 病院を去る人がいて、来る人がいる。僕も明後日にはここを去る人になる。僕にしてみれば感傷的にもなるが、これが日常だ。柏ノ丘病院は、この当たり前の光景がこの先もただ続いていくだけだ。

 11時。心理面接室でカウンセリングの申し込み手続きを行った。保険適応外のため、今後は1回50分で税込み5,000円の有料で、日程の調整は当番心理士の直通携帯番号へ、外来とは別途相談することになる。
 病室へ戻ると、昼過ぎに病院を出るはずの米窪さんが、早くもベッドの「強制立ち退き」をさせられていた。間もなく新しい患者が入るそうだ。昼食後のミニバレーでは、その米窪さんと一緒のチームで草刈さんや小千谷さんらのチームと対戦したが、有終の美を飾らせることはできなかった。

 その米窪さんは夕方近くになって、迎えに来た奥さんと病院を後にして行った。僕はどの患者にもそうしてきたように、エレベーター前まで米窪さんを見送った。もう、この病棟で再会することがないことを願って。

 早出しの夕食メニューは「他人丼」だ。豚だか牛だかの卵とじが白飯に盛られた丼のほかに、どういうわけかそのまんま同じ具が乗った皿が「おかず」として付いている。



 食事制限のある患者や希望者には白飯の代わりにお粥が出るのだが、そういうときにこうした丼物の場合は、本来白飯に盛りつけられるはずの具材を主菜としてお皿に用意がされる。
 何かの手違いなのだろう。僕はこれ幸いとばかりに、このお得な定食をありがたくいただいた。

 夜は院外AA「つぐみ」のミーティングに参加した。優二さんが、退院後の仕事がなかなか決まらないと言っていた。
 明日は最後の夜になる。この入院で知り合った、僕と同じたくさんの依存症患者のうち、いったいどれだけの人がお酒や薬物やギャンブルと縁を切り、いったいどれだけの人が再びここへ戻って来るのだろうか。
 そして、僕はどっちだ。


※文中における、病院および病院関係者氏名・団体名、地名等については、すべて仮名とさせていただいています。

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【ジャンル】:心と身体 【テーマ】:禁酒
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