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2015-03-04 16:11 | カテゴリ:院内生活
(※5度目のスリップから17日目)
 昨晩は珍しく、牛本主任が夜勤に入った。消灯後の夜12時、看護師巡回が終わるのを待って詰所のドアをノックした。木曜のSSTを中座したことをお詫びし、苦手な話題になったときに心の中でカーテンを閉じてしまう自分について話した。
「お父さんの話題は、やっぱり辛いですか?」
 牛本主任に訊かれた。
「…そうですね。とても卑屈な感情が湧いてきます。何も聞きたくなくなって、その場所からいなくなりたくなってしまいます」
「そうですか…」
 会話が止まってしまったので、話題を変えた。
「あの、あと3週間で1クールも終わりますけど、どうなんでしょう。病院側から退院を延ばしたほうがいいって言われることはあるんでしょうか。そういうのがない限り、3ヶ月きっかりで退院って考えて問題ないのか…いや、最終的に自分で判断するってことは分かってるんですが…」
 今週は回診がなかったためか、退院の時期についてまだ何も言及がないのは不安だった。回りくどい言いかたで尋ねてみた。
「うーん、そうですねえ…」
 僕が答えにくい質問をするからなのか、牛本主任は答える前にいつも言葉を探すような間を空ける。
「基本的には、よっぽどのことがない限り、こちらから退院の延期を提案することはないですね。個人的には…サトウさんはもう少し入院したほうがいいと思いますけど」
 これはなかなかの重大発言だ。即座に訊き返した。
「そう思いますか?」
「だって、今月何回もスリップしやがったでしょ」
 それを言われると辛い。それにしても主任は口が悪い。
「正直、退院はもの凄く不安です。でも、ただずるずる先延ばしするなら、退院するのがもっと怖くなりそうで…経済的なことももちろんあるんですが」
「そうですねえ…それはあると思います」
「いちおう、ARPでできることはやったつもりです。学習会とかサードミーティングとか、まだ残ってることもあるけど、1クール終了までには全部済むと思います。これ以上、何をしたらいいのか分からなくて」

 入院から今日まで、僕は院内・院外合わせて自助グループには40回近く参加した。レク、料理、創作、SSTなどのプログラムにもすべて参加している。最近はサボっているが朝のラジオ体操も、散歩も買い物も筋トレも、ARPに限らず入院中にできることは何でもやった。日記もつけているし外泊もした。カウンセリングをお願いして、カーテンを開けた。ミニバレーをやった。スリップもした。
 それでも不安は拭えない。

「退院が不安なのは当然ですけど、サトウさんはどのプログラムにも積極的ですしねえ…」
 それっきり、牛本主任も言葉が続かなかった。明確な答えなんか貰えるはずがない。これは僕の病気なのだ。僕は田村心理士から提案されたことを主任に訊いてみた。
「いまの話ですが、次のSSTで皆さんに相談してもいいですか?」
「そうですね。いや、全然問題はないです」
「でも、昨日みたいに変な振りかたはダメですよ。一宮さんから聞きました。ノープランで投げつけるのはやめてください」
「サトウさんがいい方法を知ってるっていうんで丸投げしたんですが…。そうなんです。僕はいつもノープランですよ」
 そう断言できることが、なんだか羨ましくさえ思えた。


 土曜日の今日は夕方まで何もせず、先週と同じように夕食を済ませて実家へ戻った。


※文中における、病院および病院関係者氏名・団体名、地名等については、すべて仮名とさせていただいています。


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【ジャンル】:心と身体 【テーマ】:禁酒
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