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2015-02-20 13:14 | カテゴリ:ミーティング
(※5度目のスリップから14日目)
 午前5時に起きてサッカーワールドカップをワンセグで観ようと臨んだが、目を覚ましたのは6時過ぎ、日本-コロンビア戦は1対1で後半に入っていた。そこから勝ち越され、結局1対4で完敗。日本代表の1次リーグ敗退の模様を、特に興味もない素振りで観ていた。実際前回大会に比べても、今回のワールドカップにはそれほど関心があるわけではなかった。病院での共同生活の中での自制心もあるが、僕にとってサッカーどころではない、というのが本当のところだ。

 朝の瞑想時、別病棟で何やら工事が行われる旨の周知があった。それに伴い、今日の夜9時から明け方まで水道が止まるという。不眠に悩む患者には一大事だが、仕方がない。

 先日駅前ショッピングモールの 100円ショップで買った木工クラフトのうち、飛行機を作ってみた。本当はもうひとつのイルカと共に、創作の革細工が完成したら余った時間で作ろうと取っておいたのだが、革細工が予想外に時間がかかっているので、この際日中暇なうちに作ってしまおうと思ったのだ。
 飛行機は思ったより簡単に完成した。いわゆる複葉機のデザインで、100円なのでプロペラや車輪が回るなどという気の利いた仕掛けはない。最後にパーツを固定するのに木工用ボンドが必要なのだが、臭いがすると迷惑なのでベッドから出てデイルームで仕上げていたら、たまたまそばにいた洋子さんや節子さん、大田看護師に、
「すごーい」
「私不器用だからできない」
「男の人はそういうの好きだよねー」
 などと話の材料にされ、なんだかんだと関心を向けられた。
 その様子を見ていた米窪さんには、
「そんな作戦を使うとは、ズルいねえ」
 と露骨に言われた。僕は別にみんなの注目を浴びようと思っていたわけではないし、米窪さんもちろん僕をからかってそう言ったのだが、半分は本心のような気がする。米窪さんが絵を描いてみんなの関心を集めたことに、少しだけ反撃した格好になった。ここはそんな小さなことに一喜一憂する、子供のようなオトナばかりだ。
 高津さんは僕の作った複葉機を見て素直に感心して、
「これいいっちゃねー。オレも買って誰かに作ってもらっちゃろ」
 と、またまた他力本願なことを言っていた。僕は「差し上げましょうか」と言いかけたが、やっぱりやめた。これは僕が持ち帰って記念にする。こんなものすら、今までお酒を飲まないと作れなかったのだ。



 午後3時、今日からサードミーティングに入った。参加者は僕を含めて13人、他病棟の患者もいた。ソーシャルワーカーの男性が進行を務め、ほかに丹羽看護師と4階病棟の看護師さん、作業療法士さん、それにワーカーか心理室の研修生がひとり同席していた。
 僕にとって最初のサードミーティングのテーマは、第⑥回『飲酒・薬物使用パターンと対処』。飲酒欲求の引き金を、環境からくる外的要素と、自身の心や身体からくる内的要素に分け、テキストにチェック方式で例が示されている。

〈外的引き金:いつもどのような場所や状況で飲みたくなっていましたか?〉
ひとりで自分の部屋にいるとき/朝起きたとき/仕事の前/仕事をしているとき/仕事が終わったとき/飲み仲間といるとき/家族といるとき/お金が手元にあるとき/異性といるとき/冠婚葬祭/お酒のCMを見たとき/花火やお祭りなどのイベント/スポーツ観戦/風呂上がり/コンビニに行ったとき …etc.

〈内的引き金:あなたにとって「飲みたい気持ち」につながりやすい心や身体の状態はどれですか?〉
空腹/怒り/孤独感/不安/悲しい/淋しい/イライラ/楽しい/恐ろしい/焦り/自信喪失/無力感/落ち込み/妬み/高揚感/不眠/欲求不満/幸福感/プレッシャーを感じる/疎外感/達成感/自暴自棄/周囲の目が気になる/傷ついた …etc.

 チェックが入ったところはもちろん注意が必要だが、チェックが入らなかった箇所に着目することで、飲みたいと思わない場所や状況、飲みたい気持ちにならない心や身体の状態を見つめよう、というのが狙いなのだそうだ。
 けれども残念なことに僕の場合、すべての項目にチェックが入ってしまった。〈外的引き金〉についてはいつもというわけではないが、特に「お酒のCMを見たとき」「コンビニに行ったとき」「仕事が終わったとき」などは〈内的引き金〉の感情とリンクして飲みたい衝動を引き起こす。
 僕の飲酒欲求は、どうやっても避けられないのだろうか。

 次に、『飲酒欲求への対処として、今までにうまくいった方法は?』という設問があった。威張ることではないが、僕にそんなものはない。あったら誰か教えて欲しい。発言を求められ、その通りに答えた。

 最後に、『退院後に飲酒につながりにくい環境をつくるために、どうするか考えてみましょう』という問のもと、以下の項目に〈今まで〉〈これから〉という空欄が設けられ、自分で記入するようになっている。僕は〈今まで〉の欄にだけ、現状を書き込んだ。

*飲みに行ったら?
〈今まで〉:飲んだ。
*家族や職場に依存症であることを伝えるか。
〈今まで〉:家族には伝えた。職場では、直属の上司にだけやんわりと伝えた。
*忘年会などお酒の場に誘われたら?
〈今まで〉:行った。
*昼間過ごす場所は?
〈今まで〉:職場か自室。
*仕事について
〈今まで〉:精神的にしんどい。
*通所する予定の自助グループは?
〈今まで〉:近所のAA。

〈これから〉については、今の時点で僕にはまだ分からない。


 セカンドミーティング以降、このプログラムは毎回消化不良で終わる。前向きな気持ちで臨んでも、結局何もできてない、分かってない、行く道は険しい…、と突き付けられるようで、気分が滅入る。
 そんな中途半端な気持ちで、金曜の料理の打ち合わせを行った。参加者は患者8人、スタッフ4人の計12人。山形さんが加わったほか、中山さんもメンバーに残ってくれた。
 メニューは、シーフードカレーにポテトサラダ。デザートにコーヒーゼリーをリベンジする。カレーにはフライパンで焼いたナスをトッピングしたい、と僕が希望し、洋子さんは白ごはんと併せてチャパティ(インドやパキスタン方面のパン)も作りたい、と提案した。
 買い出しは明日、僕と洋子さんと山形さんの3人で行く。


 勝瀬さんの退院が明後日と聞いた。今日から、退院後に通うデイケアのプログラム体験に入っている。デイケアではミーティングのほか、ヨガや書道、茶道、パソコンなど、様々なメニューから自分でやってみたいことを選択できるらしい。

 午後6時半からは院内AA「ヒナドリ」に参加した。終了後に、退院して昼間はデイケアに通っているはずの峰口さんが入って来た。今週の月曜から、2階病棟に再入院したらしい。
 詳しいことはまだよく分からないが、どんなかたちであれ、ここはリピーターの多い病院だ。


※文中における、病院および病院関係者氏名・団体名、地名等については、すべて仮名とさせていただいています。


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【ジャンル】:心と身体 【テーマ】:禁酒
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