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2014-08-18 18:29 | カテゴリ:外出・散歩
(※5度目のスリップから4日目)
 朝9時頃にはベッドから起きて、コーヒーとパンで朝食を摂りながら、ワールドカップの日本対コートジボワール戦を観た。1-2。先制しておきながら見事な逆転負け。母は起きていたが、父は昼まで自室から出て来なかった。夏祭りの、町内の子供神輿のかけ声が外から聞こえていた。
 特に何をするでもなく過ごし、午後4時過ぎに父に車で送ってもらい病院へ戻った。長浜看護師や丹羽看護師から「大丈夫だった?」と声をかけられた。よほど危ないと思われていたのだろう。53号室で外泊に出ていた患者は、高津さんを除いて既に戻っていた。やがてその高津さんも「ちょっと門限より早かったっちゃね」と帰ってきて、一昨日と何も変わらない、5ーB病棟に戻った。

 夕食のおかずはサンマの煮物と白菜の和え物で、なんだかいつもより貧相な気がした。昨夜は自宅でたらふく食べたと覚しき勝瀬さんは文句を言っていたが、僕は義姉が作ってくれたおにぎりをラップに包んで3個ほど持ち帰っていたので、ひとつをレンジで温めて、丼に上乗せして食べた。


 食後は院内AA「アカゲラ」のミーティングに参加した。メッセンジャーは男性がひとり、参加者は勝瀬さん、米窪さんを含めてこちらも男性ばかりの6人だ。テーマは『仲間』だったが、最近入院したある患者が話をしている際、僕は米窪さんが病室でこの患者の口癖を真似るのを思い出し、笑いをこらえるのに必死だった。
 40代前半~半ばのこの男性は、鬱だのギャンブルだの糖尿だのいろいろ面倒なものを抱えてスリップを繰り返しているらしく、AAのミーティングでは飲酒欲求をノンアルコールビールで抑えているというエピソードが必ず登場する。言葉の節々に「あンのー」と、鼻に抜けるようなワンクッションを入れるのが癖で、米窪さんは前回のミーティングでその数をカウントしていたそうだ。院内AAも回数をこなすうちに、だんだん人の話を集中して聴けなくなってきた。
 僕はこのミーティングで、自分が芝居の「仲間」しか知らないこと、AAの「仲間」というものを本質的にまだよく理解していないことを打ち明けた。さらに、未だに節酒でいけるかもしれないとどこかで考えており、
「シラフでエッチをしたことがないので、断酒してしまうと困るんです」
 と冗談を言ったが、誰もクスリともせず見事にスベった。というより、ものすごく真面目に受け止められてしまったようだ。
 そんなものだ。明日は院外へ行くことする。


 とりあえず、初めての外泊は飲まずに戻れて、僕にとっては「成功体験」になった。明日、牛本主任から詳しく訊かれるだろうが、それよりも僕は2回目以降のスリップについて話さなければならない。再び外出禁止になってしまうかもしれないが、とにかく隠していることをすべて話さなければならないのだ。
 そうしないと、また次のスリップにつながってしまう気がする。


※文中における、病院および病院関係者氏名・団体名、地名等については、すべて仮名とさせていただいています。


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【ジャンル】:心と身体 【テーマ】:禁酒
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