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2014-07-02 17:41 | カテゴリ:スリップ

 午前10時から、3回目の心理検査を行った。ロールシャッハテストとかいう検査で、出題された絵が何に見えるか答えていくものだ。
 11時半までの予定が、僕が回答に悩んだりして、終了したのは12時半近くになっていた。最後には部屋を変え、田村心理士も巻きに入っていた。


 病室へ戻ると、携帯に麻友美さんから連絡が入っていた。午後1時からベッドのシーツ交換があるので、それまでに病室を空けなければならない。大急ぎで昼食を食べて、彼女に電話をした。僕は明日の一日外出届を既に出していて、この時点で明日はお酒を飲むつもりでいたのだ。

 実を言えば、昨日僕は2時間外出でタクシーを飛ばし、麻友美さんのマンションへ行っていた。彼女が退院した日以降、僕は何度か連絡を取っていた。彼女の「淋しい」「死にたい」という、どうしようもないほどの落ち込みに同情していたからだ。そして昨日、彼女の部屋で、彼女が止めるのを聞かずに僕は、彼女の飲んでいた酎ハイとビールに少しだけ口をつけた。そのあとは夕食までに病院へ戻ったが、今日また2時間散歩の時間を使って彼女のところへ行くと約束した。明日の一日外出届は、どうなってもいいという思いで申請しておいたものだ。


 2時からの学習会は『⑩ アルコール依存症と家族』というタイトルで、日程表の⑨番目と入れ違いになって行われた。僕は中盤から後半にかけてほとんど寝ていて、ソーシャルワーカーのレクチャーをろくに聴いていなかった。

 シャワーを浴びて、午後4時の病院バスに乗ろうと外へ出たとき、麻友美さんからのメールに気がついた。「今日はもう来ないほうがいい、自分が飲んでいる隣にいたらダメだ」という内容だった。
 僕はそのままバスに乗り、とりあえず西町駅前まで向かった。既成事実を作ろうと思い、コンビニで 350mlの酎ハイを2本買って飲んだ。
 飲みながら、西町総合公園の近辺をぶらぶらと歩いた。その間、麻友美さんと電話で話すうちに、「やっぱり会おう」ということになり、結局彼女の部屋へ行った。お互いに何をどうすべきなのか、整理も判断もついていなかった。僕は既にアルコールが入っていることを彼女に伝えた。麻友美さんの中でも僕への遠慮が断ち切れたのか、そのあとはただ、ふたりでお酒を飲んだ。

 アル中どうしで慰め合っても、何にもならないことは分かっている。僕が彼女に何かしてあげたいというのは自己満足で、稚拙な同情にすぎない。僕も僕の淋しさを、彼女に癒やして欲しかっただけだ。

 病院に電話をかけて、お酒を飲んだことを告白した。夜勤看護師は千葉さんと長浜さんだった。僕は麻友美さんの名前を出すつもりはなかったが、僕から強引に携帯を奪い取った彼女は、事実を伝えた。

 入院中に院外で飲酒した場合、基本的にその日は帰院できない。強制外泊となる。千葉看護師は、
「今すぐそこを出て、実家なりビジネスホテルなりに泊まってお酒を抜いて、明日のお昼までに戻りなさい」
 と僕に厳命したが、僕には彼女の部屋を離れる気はなく、明日の昼までに戻る約束もできないと答えた。
 結局、明日はできるだけ早く戻るとだけ伝えて電話を切り、今度はいよいよ本格的に買い出しに出た。

 そして、酔い潰れて寝るまで飲んだ。


※文中における、病院および病院関係者氏名・団体名、地名等については、すべて仮名とさせていただいています。


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【ジャンル】:心と身体 【テーマ】:禁酒
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