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2014-06-09 13:11 | カテゴリ:外出・散歩

 初めての一日外出で、両親のいる実家へ一時帰宅した。お昼前、11時半頃に病院を出て、歩いて僅か30分で着いた。ちょっとした用事程度なら、2時間散歩でも充分済ませられる距離だと今さら分かった。
 仏壇に線香をあげ、必要な日用品や着替えを準備して、昨日兄が持って来てくれたという、義姉がつくった麻婆豆腐と炒飯を温めてひとりで食べ、あとは野球のデイゲーム中継を観ながらまったりと過ごす。父と母へは、病院での簡単な現状報告をした程度だった。
 父からは、入院費の『限度額適用認定証』なるものの交付を受けるように言われた。「所得が○○円以下の人は、××円以上の入院費は払わずに済みますよー」という制度で、僕の場合は会社の保険組合に申請する必要があるようだ。入院費や保険料など、今回のことでの経済的負担は相当なものだということは、父のその様子から充分に伺える。少ない年金暮らしの両親にとって、自分は単なる厄介者だという後ろめたさが突き刺さり、僕はただ黙って下を向くしかない。


 父に車で送ってもらい、夕食前に病院へ戻った。そして食事後、今週4回目となるAAに参加した。病院内では毎週日曜に開かれる「アカゲラ」というグループだ。メッセンジャーとして男性4名、女性1名が来られていて、そのうちの男性ひとりは37歳だそうで、僕と同世代だった。
 5ーB病棟の患者は僕を含め5人が参加し、合わせて10名のミーティングとなったが、結局どのAAも、参加している入院患者はいつも同じような人数でしかない。患者の中でも、AAに行く人と行かない人がはっきり分かれているということだ。
 この日は『認める』というテーマだったが、あまりテーマには囚われず、順番にひとりずつ思い思いの話がなされた。僕が喋る内容にも特に変わりはなく、時間の都合もあってざっくりとだけ話をした。

 とりあえず、雪絵さんの誘いをきっかけに水曜から4グループ、参加できる今週のAAにはすべて参加した。2度目に参加した女性のグループ「オリーブ」は毎月第1木曜のみで、それ以外の木曜日は別のAAが、また第2金曜限定で、さらに別のAAグループの集まりがそれぞれ院内の教室で行われている。

 AAではどのグループも同じハンドブックを用い、ミーティングの冒頭には必ずその最初の数ページをひとりが読み上げるところから始まる。何かおおもとの原本があって、そこからの転載なのだろう。大筋としては「あんた自分がアル中だって認めなさいよ、もう並の酒好きには戻れませんよ、観念しなさいよ」という大前提を示した内容なのだが、もちろんこんなにざっくばらんなセンテンスではなく、いかにも英文を直訳したような文章が回りくどいのは否めない。
 また、アメリカ発祥だけあって『自分なりに理解した神』『祈りと黙想』『霊的に目覚める』といった文言が散見していて、否が応でも宗教的なニオイを感じてしまう。
 何よりも、自己紹介で普通に「アルコール依存症のサトウです」と名乗ると、全員から一斉に「はいサトウ!」と返って来る、あの独特の挨拶というかスタイルが、何だかよく分からないうえに、怖い。もっとも本名を言う必要はなく、アノニマス・ネームというらしいが、エリザベスだのラオウだのハート様だの、自分で好きなニックネームを勝手に名乗って構わないそうだ。そうするとやはり僕らは都度「はいエリザベス!」などと返すわけである。もちろんこれは、コンパのカラオケで『ヘビーローテーション』なんかを歌う女子たちのひとりに「こじはるー!」などと無理やりな煽りを入れるのとはまったく違う性質のものだ。

 何にせよ、僕はこれからもAAに参加するつもりだ。断酒会や院外の自助グループにもこれから足を運んで、それぞれ何がどう違うのかを肌で感じ、僕が何を得ることができるのかを理解しなければならない。

 何度でも思う。これは僕の病気なのだ。


※文中における、病院および病院関係者氏名・団体名、地名等については、すべて仮名とさせていただいています。


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【ジャンル】:心と身体 【テーマ】:禁酒
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