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2016-05-29 10:42 | カテゴリ:未分類

「自分を好きになれるようになってね」――
 雪絵さんはあの時、そう言って僕を励ましてくれました。けれどもあれから2年、今でも僕は自分を好きにはなれません。
 アルコール依存症と抑鬱状態での入院生活で、僕は多くの患者さんや病院スタッフの方々と出会い、様々な経験、学習をさせていただきました。自助グループにも何十回と通いましたが、それでも僕はこの病気を回復させることができませんでした。
 そんな僕が、自分を好きになれるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

「依存症」はとても根が深く、患者やその家族の人生を狂わせてしまう恐ろしい病気です。そこに生活保護の安易な利用や、治療に対する本人の姿勢の欠落が加わると、回復に大きな障害が生まれてしまうと、僕は思います。
 ただ生活保護については、その制度をうまく活用することで、治療の大きな助けになることも事実です。不正受給の社会問題化によって偏見に晒された感のある生活保護ですが、必要な人には必要な制度であることを改めてご理解いただければ幸いです。

 依存症者について、よく「意志が弱い」とか「だらしがない」という厳しい声があります。少なくとも僕はそれに当てはまる人間であり、僕の立場ではそういった声を全否定できるものではありません。
 ただ、僕が出会った患者さんの多くがとても純朴で、良くも悪くも「真っ直ぐな」方々であることは確かです。病院などのごく限られた場所にしか居場所を見つけられず、いけないと分かっていてもスリップを繰り返し、そのたびに自分を責めるか開き直るか嘘をつくかする弱い人たちですが、その点についてはいわゆる健常者と大きな違いはないような気がします。人は誰でも弱い部分があり、何かしらに頼って生きているものではないでしょうか。


 2016年の誕生日。直前に強制退院となった僕は完全に自暴自棄になり、ただひたすら飲み続けていました。もうこれ以上体がお酒を受け付けなくなっているのに、それでもお酒を求めてしまうのです。
 Facebookを利用していましたが、かつての仲間が様々な活躍を報告している記事を見るのが辛くなり、完全に無視していました。
 再入院して間もなく、たまたまFacebookを開いてみると、僕の誕生日にメッセージをくれた仲間がたくさんいたことを知りました。
 涙が止まりませんでした。
 屈折した鬱を抱えているアタマでは、物事の判断が鈍ります。ひとりで勝手に孤独を募らせて、もう誰からも相手にされていないと思い込んでいた僕には、衝撃的でした。
 あの日メッセージをくれた皆さんに、心から感謝します。
 同時に、僕は僕の今の現状を隠すことなく発信することにしました。

 結局のところ、僕のアルコール依存症を回復へ向かわせるには僕自身の決心と努力が必要です。それは必ずしも「お酒をひたすら我慢する意志」ということではなく、「お酒に逃げてしまう問題の克服」であり、それが病気と向き合う決心と努力なのだと考えています。


 依存症はひとりでは克服できません。進行性の病気なので、放置するとどんどん悪化していきます。依存物質によっては命にも関わります。
 このブログページを使って長々と僕の体験記を書きましたが、ご自身が何かしらの依存症で苦しまれている方やそのご家族、友人の方などで不安やお困りのことなどがありましたら、遠慮なく相談をお寄せください。非公開にしていただければ内容が漏れる心配はありません。ご質問でも構いません。一緒に問題を克服させていくために、僕の知り得る範囲でお答えさせていただきます。また、下記メールでのお問い合わせでも結構です。

yoidoretenshi@ezweb.ne.jp


 2016年6月3日をもって、僕の3度目の入院は終わります。その後10ヶ月はデイケアに通う予定ですが、正直先のことは分かりません。ですが、でき得る限り焦らず、じっくり、確実に回復を目指します。
 拙く、読みづらい文章でしたが、最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。これによって、少しでも依存症への理解が広がるお手伝いになればこんなに嬉しいことはありません。

2016年5月 酔いどれ天使

 
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【ジャンル】:心と身体 【テーマ】:禁酒
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